自撮りの笑顔がどうも固く見える。かといって、人にカメラを向けられるのも気が重い。そんなときに、2026年9月に自撮り1枚から婚活・マッチングアプリ用の写真を30枚作るAIサービスが一般公開されたと知り、気持ちが傾いている方もいらっしゃると思います。
手軽さは確かに大きな利点です。ただ、プロフィール写真はお見合いやデートの当日、実物と並べて見られます。その場で差が出ないかどうかを、撮影する側の目線から整理してみます。
AIで作れる時代に、実物で撮る意味
先ほどのサービスは、発表によれば顔の造作は変えず、服装・背景・髪型・表情を選んで作る方式だそうです。造作が同じでも、表情は作られたものです。笑ったときに目がどれくらい細くなるか、頬がどこまで上がるか、笑い始めと笑い終わりの顔がどう動くか。会った瞬間に伝わるのは、こうした動きです。写真の笑顔がそこから離れているほど、「あれ?」という間が生まれやすくなります。
規定の面でも、まだ整理の途中のようです。同じ発表では、マッチングアプリ主要5社の公式ヘルプにAI作成写真を名指しで扱う記述はなく(同社が2026年9月26日時点で確認)、一方で本人確認の顔とプロフィール写真を照合していると明記する社が2社あったとされています。結婚相談所向けのコラムも、肌のトーンや明るさを整える軽いレタッチは一般的としつつ、顔立ちや輪郭を変えるAI加工と、AIで生成した実在しない写真には注意を促しています。
登録後に写真を差し替える手間や、規定に触れるかもしれない不安を抱えるより、実物を撮っておくほうが静かに始められます。当スタジオの婚活プランも、盛るのではなく、実際に会ったときの印象につながる自然さを軸にしています。
自然な笑顔は「笑ってください」では出ない
撮影が始まってすぐ、「はい、笑って」と言われて笑える方はほとんどいません。私たちはまず、表情の話をしません。立ち位置、肩の高さ、顎の向きを整えながら、お仕事のこと、休日の過ごし方、最近食べておいしかったものなどを伺います。お話に夢中になると、顔の力が抜けます。そのときの顔が、その方の素に近い表情です。
見ているのは口角ではなく、目元と頬です。自然に笑うと、下まぶたがわずかに持ち上がり、頬の高い位置が上がります。口だけが上がった笑顔は、目が平らなまま残るため、写真では作った印象になりがちです。口角を上げようと力むと、顎にしわが寄り、首筋にすじも出ます。
もう一つ大事にしているのが、笑いの「間」です。声を出して笑ったあと、ふっと力が抜ける瞬間があります。シャッターを切るのは、笑いのピークよりも、その少し後であることが多いです。大きく笑うことだけを正解にせず、口を閉じた穏やかな表情も、顔の向きや目線を変えて撮っていきます。
笑顔が苦手な方の考え方は、婚活写真・お見合い写真での注意点の記事でも触れています。
光と角度で整える。影で盛らない
光は、正面のやや上から柔らかく当てます。鼻の下と顎の下に薄い影が出る程度が目安です。頬の下に濃い影を作ると、写真の中では輪郭がすっきり見えます。けれどもお会いしたときに「写真より丸い」と感じさせてしまうことがあります。婚活写真では、影で細く見せることはしません。
顎は、引きすぎず、少し前に出して軽く下げると、首と顎の境目がはっきりします。目線はレンズと同じ高さか、ごくわずかに上。下から見上げる角度になると、親しみやすさより頼りなさが出やすいからです。身体は斜めに向け、顔だけカメラに戻すと、肩幅が出すぎず、すっきり見えます。
ほかに確認するのは、肩の高さの左右差、襟のしわ、後れ毛、手の位置です。服装や襟元の整え方は、婚活写真の服装の記事に詳しく書いています。背景は白、または観葉植物のコンポジット背景から選べます。肌や髪、服の色との相性を見ながら決めます。
レタッチは肌のトーンと明るさまで
撮影後に整えるのは、肌のトーン、全体の明るさ、光の偏りまでです。顔が暗く沈んでいたり、頬の一部だけ赤みが強く出ていたりするのは、撮影の条件によるものですから、そこは整えます。
一方、輪郭を削る、目を大きくする、年齢を引き下げるといった加工はしません。理由は二つあります。会った人に違和感を持たれること。そして、相談所やアプリの規定に触れるおそれがあることです。IBJ加盟の相談所による2026年最新版と記載のある解説では、プロフィール写真の加工は禁止とされています。軽い補正の扱いは先ほどのコラムのように「問題ない」とする説明もあり、運営先ごとに違うのが実情です。
登録先が決まっている場合は、撮影前にお知らせください。指定のある画角やデータ形式は、受付時にお見せいただければ確認します。
提出前に確認したいこと
写真ができてから「サイズが足りない」「形式が違う」と気づくのは避けたいところです。登録先の案内で、次の点を先に見ておくと安心です。
- 半身・全身のどちらが必要か、何枚必要か
- 画像サイズ、縦横比、容量、ファイル形式
- 加工や補正についての規定
参考までに、先ほどの相談所の解説では、推奨サイズは横990px以上・縦1320px以上、容量は8MB以内、形式はJPGまたはPNGとされています。ただし、これはあくまで一例です。相談所やアプリごとに違い、規定も更新されます。最新の内容は、ご登録先の案内でご確認ください。
年内に撮るメリットと、撮影の流れ
年末年始は、帰省先でご両親から結婚の話題が出るなど、気持ちが動きやすい時期です。1月は結婚相談所の登録者数が最も多い時期とされています。ただし、これは人数が多いというだけで、成婚率とは関係がないそうです。だからこそ、慌てて撮るのではなく、年内に写真を決めておき、年明けは落ち着いて登録に進むのが、時期の使い方として無理がありません。
当スタジオは完全予約制で、1組ずつ撮影します。所要時間は約60分です。まず、写真の使い道と、与えたい印象を伺います。服装は迷う場合に候補をお持ちいただければ、背景や画角とのバランスを撮影前に見ます。撮影が始まったら、会話で緊張をほぐしつつ、表情・姿勢・顔の向き・目線を具体的にお伝えします。流れの全体は撮影の流れのページにもあります。
撮影後は、モニターで写真を見ながら、スタッフと一緒に選びます。笑顔の候補をその場で並べて見比べられるので、「自分ではこちらが好きでも、人からはこちらが親しみやすく見える」といった違いにも気づけます。データはフォトクラウドで、スマートフォンやパソコンから受け取れます。
プランの1・2・3カットは、納品する写真の総数ではなく、撮影するシーンの数の目安です。結婚相談所の主写真だけなら1カット、半身と全身をそろえるなら2カットが目安になります。納品までの日数や空き状況は、ご予約の際に確認しておくと、年内の予定を立てやすくなります。
自撮りの笑顔に自信がなくても、会話の中で自然な表情が見つかることは珍しくありません。年内に、その一枚を一緒に探してみませんか。内容と対応店舗は婚活・お見合い写真のプランの詳細からご覧いただけます。

